【ストーリー】第8話山神様

query_builder 2022/06/22
メイク垢抜け化粧初心者フェイシャルエステ

山で遊んでいた時の話の続きです。




これは今でも不思議な体験だったんですけど、

ある時友達といつもの様に山に入って遊んでいました。




そしたら、見慣れない獣道を1つ見つけました。




…あれ?


こんな道あったっけ?


昨日はなかったよね?


1日のうちに大きな獣が作ったんだよ!

ガォー!!

よしっ!行ってみよう!

みたいな話を冗談言いながらその見慣れない道を歩いて行きました。




冒険している様なワクワク感がありましたね。



道を抜けると、とても大きな開けた場所がありました。



綺麗に真っ二つにしたテーブルの様な、ベッドの様な大きな岩。


細い小川?水が少し流れてるの。


綺麗な紅葉🍁


あまりに美しく心地よい場所で、しばらくそこで友達と遊んでいました。



明日もここに来よ!って友達と約束して そして家への帰り道、山を出た時にふと気付きました。





ここって、、、山の中腹だよね?



あんな平坦な開けた場所がなんで山の中にあるんだ?


どうして小川が流れてたんだ…?


あんなに綺麗に真っ二つに割れた岩は、どう見ても人工的で、誰がどうやって持っていったんだ?



道は細い獣道だった。


昨日まではなかった道だった。。






思わず頬をつねったよね。

漫画みたいに。





そして次の日また友達と一緒に山へ。




昨日の場所に行きたくて、獣道を探しました。



そしたら、昨日あった筈の獣道がないのです。



あれ?ここだったよね?

この木と、この木の間だよね?


友達と何度も確認、もしかしたら違うのかも!

と言いながら他の場所を探すのですが、どうしても見つからないのです。




でも、違うはずがないんです。


毎日遊んでいる山ですから、木の種類も形状も

岩の位置も獣道も

歩く坂の角度も

崖の位置も全て把握しているのです。




何かがおかしいって思いながらも、その日は昨日の獣道を見つける探検ごっこみたいになって遊んで、見つからないまま帰りました。





その後、毎日山へ行きましたが、やはり見つかりませんでした。




しかしもう一度行きたかった。


どうしても行きたかった。


そのくらい、気持ちのいいところだったんです。


心地よいところだったんです。


その日以来、毎日山神様にお祈りしていました。



またあの場所に行きたいです。

もう一度。

もう一度だけ。

お願いします。。








そしてもう無理かな、、と諦めかけていた頃、またあの獣道を見つけました。









………











………











………?!













これだ!!!!










この獣道だ!!!!!









今から友達呼ぶ?







いやっダメだ、呼んだらいけない気がする。






この木と、この木のあいだ、、



やっぱりそうだ!




あの時と一緒だ!









あの時以来姿を消していた獣道が、また突然現れ、私は少し興奮しながらその道に入っていきました。








変わらない景色。


気持ちいい場所。


平らな開けた空間。


綺麗に割れたベッドの様な大きな岩。


細い小川。


綺麗な紅葉。


良い香り。


岩に寝そべってゴロゴロして、ぼーっとして、少し寝て。









家にいても居場所がなく、

学校にも居場所はなく、

何をしても満たされない日々で、 そこの場所だけが、めちゃくちゃ私を癒やし満たしてくれたのです。







山神様に、ありがとうってお礼を言って山を出ると、



すっかり夜になっていました。









え?










あれ?










今さっき、山の中は明るかったよね?






道もハッキリ見えてたし、色もしっかり見えてたよね?





16時くらいのつもりでいたんだけど、空には星が出ていました。







どうして?って振り返ると、山は夜の暗闇に閉ざされていて、入ることを許しません。










そして気付きました。









私の服装、半袖短パン。








そう、






夏だったんです。







紅葉の季節では、なかったんです。









初めて行った日は、春だったんです。






春なのに、景色は変わらず、綺麗な紅葉でした。








この日は頬を叩きました。





腕も、足も叩きましたw







うん。痛いね…なんて独り言言って帰宅しました。











それっきりこれっきり あの獣道は姿を見せてはくれませんでした。







今でもこんなにハッキリ覚えているくらい、

この体験は不思議で、素敵で、少し危ない(結構危なかったかもw)


まるで、映画の様な体験でした。












この話はねぇ… 不思議すぎて、体験した人じゃないとわからないだろうからあんまり公開したくなかったんだけど…









作り話だと思われても嫌だしなぁ…







宝物の様な思い出を、誰かに笑われたり、穢されたらやだなぁ…



と思ったんだけど 私と似たような体験を、もししてる人がいたら、教えて欲しいなって思って思い切って公開しました。

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