【ストーリー】第12話イタズラ描き事件 | オンラインメイクレッスンを行う講師として耳寄りな豆知識や情報を発信

小学2年生の頃だったでしょうか…

教室の壁に、小さな落書きがあったんです。

それを見つけた担任の先生がご立腹。

夕方のHRで描いた犯人を見つけると言ってなかなか帰してもらえなかった日がありました。

よくあるアレです。

みんな目をつぶって、描いた人は手を挙げるように✋ってやつ。

絶対誰も挙げないやつ。

犯人が名乗りをあげるまで絶対帰さないと先生は言います。

これにはみんなうんざり。。

そう、あの先生です。

帰国子女の友人にあなたは変だと言ったあの先生です笑

この時私はひたすらに窓の外を眺めて時間が過ぎるのを待ちました。

そして疑問だらけでした。

例えばこのクラスに描いた人がいて、本気で名乗り出るとでも思っているんだろうか？

例えば名乗り出たとして、30人の前で公開処刑をして何が楽しいんだろうか？

例えばそれで公開処刑をして、本人が反省すると本気で思っているんだろうか？

例えば描いた人じゃないけど、早く帰りたいから自分がやったと嘘をついて手を挙げる子がいたら、本気で信じるんだろうか？

それとも嘘をついた事に怒るのだろうか？

この人は何をしたいんだろうか？

そもそも、なぜこのクラスの誰かが犯人だと決めつけているんだろうか？

他の学年の生徒の可能性を考えないのだろうか？

数日前にあった授業参観の日に来た誰かの弟や妹が描いたという可能性を考えないのだろうか？

想像力が乏しいのだろうか？

「あなたは変」発言を聞いてからすっかり嫌いになってしまった先生だったので、そんな質問さえする事なく、完全に心を閉ざし、ひたすら空を眺めていました。

その日、どうやってHRが終わったのか覚えてませんが、

随分無駄な時間だったなぁとあのクラスにいた殆どの人が感じていました。

その時間で勉強出来たかもしれない。

運動出来たかもしれない。

友達と大事な話が出来たかもしれない。

遊べたかもしれない。

素敵な景色を見つけられたかもしれない。

それをあんなくだらない時間で潰された私は、やはり憤慨していました。

その日、同級生の家にお邪魔して、その時の話をしました。

あのHRはなんだったのか。

不愉快極まりなかった。

そんな事を友人と話していました。

そしたらやはり友人も同じ事を感じていたようで

「あれさ、私手あげようとしたんだよね。

めんどくさすぎたから。

でもあの先生だから、親呼び出しだなって思って、もっとめんどくさいなって思ったからやめたの。」

あー やっぱりね。

同感。

そんな会話をしてましたwwww

今思うと、この話は今の私の娘と同じ歳。。

結構しっかり考えてたなぁーなんて思い出しました😂

この時も私は怒っていたわけですが、何に怒っていたのかと言うと、

自分を含めた同級生を疑ってかかり、1ミリも信じてくれなかったことがショックだったんですね。

他のアプローチ方法だってあったにも関わらず、何故あんなくだらないやり方を選択したのか、理解できずにいたのです。

あの時は先生嫌いモードが強すぎたので、怒りという感情しかありませんでしたが

怒りの内側には必ずもう一つの感情があるじゃないですか。

そこに気づいた時、なぜあの時あの選択をしたのか、担任の先生に聞いてみたいなと思いました。

今でも私は、理解できないので笑笑

あの先生が何を正義として、どんな世界線で、どんな価値観で生きていたのか、とても気になるんですね。

今頃何してるのかなぁ〜